【特集】ル・ココン 福祉×デザイン

沖縄を拠点としているル・ココンさんは福祉とデザインでイノベーションを起こしたブランドです。
福祉とかアップサイクルとかそういう”イイコト”抜き にしてもかっこいい素敵なプロダクトを作られています。

代表の桃原 章子さんにお話を伺いました。

>>いつ頃から牛乳パックでバッグを作るアイディアは温めていたんですか?

2014年の夏には試作品はできていてその年の11月に初めて販売しました。
2013年に事業所で働きだして、ずっと何ができるか考えていたんで す。牛乳やジュースのパックでバッグを作る、そういうものがあるっていうの はもっと前、事業所での勤務以前に海外で作られているのを見て知っていまし た。その時は福祉の事業所と結びついていませんでした。

>> 桃原さんはある時事務所の片隅に使われていないミシンを見つけました。
それが現在作られている牛乳パックの商品と事業所でできる仕事が繋がった瞬間です。

初めの頃はミシンに慣れるために事業所のカーテンを縫ったりしていました。
周りには趣味の裁縫に映ったと思いますが、しっかり使えるようになって皆で かばんを作ろう、ちゃんとビジネスにしよう、そのための練習と思ってやって いました。

>> ル・ココンのバッグの雰囲気というか東京と沖縄の空気がバランスよく入 ってるように思えますが

もしかしたらそれは育った環境にあるかもしれません。母は復帰前に東北仙台 から沖縄にお嫁に来た人なんです。そういうこともあって幼少期、家の中の沖 縄文化が少なかったかもしれません。家での食事も母が作る仙台の料理の方が 多かったように思います。母が亡くなってどんどんチャンプルーしていくんですけど。それから東京でジュエリーを学んだ時にお直しできるというのが当た り前だったんです。
きちんと作るとお直しは誰でもできるもの。そういうとこ ろが下地としてあります。

>>バッグの素材となっている沖縄の牛乳パック。
そこに静かで力強い主張が感 じられますが。(沖縄の牛乳パックの容量が 946ml(本土は 1L) アメリカで使 われている液量単位のガロンを用いていた名残と言われています。 アメリカの 1ガロンは3.785Lで、946mlは4分の1ガロン、半分の473mlは8分の1ガ ロンに相当します。)

後から気づいたところでもあります。沖縄にいるとそれが当たり前で、どこにでも売っていますか ら。でも改めて考えてみると、沖縄の暮らしには当たり前の物だからこそ、日本や沖縄の歴史、 米軍のある生活がリアルに感じられるのではと思います。

また、この数字には、沖縄や事業所が持つ特別な事情をリンクさせるような所があって、気付く 人には気付いてもらえています。当たり前をどう捉えるかという様なストーリー性が深まったと思っ ています

>>いくら環境に良かったり、福祉を応援できる商品って言ってもやっぱりおしゃれじゃないと持ちたくないんですけど、ル・ココンのバッグはシンプルで 使いやすくそれでいておしゃれだから内面の良さを省いても気になる商品です。

手をかければかけるほど凝ったいいものができるかもしれないけど、事業所という特別な事情やお直しをすることを考えると、既製品のパーツを使わない、 測らずに作れるなど、できるだけ引き算のデザインをしています。

使われる方の生活環境によってお直しの頻度やお直しの箇所も違います。しかしお直しをすることで長くお付き合いできる、お直しの度に愛着がわくよう な気がします。沖縄、米軍基地、日本、福祉、環境問題・・・・色んなことが

>>チャンプルーされ化学変化起きて全く違う物質になるように生み出されたル・ ココンの商品です。
わたしも愛用しています。何より章子さんのこだわりと実行力が大好きです。